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立松 和平 写真
作家
コストについて
2004年5月10日 掲載

 今日、日本の農業が苦しんでいるのは、グローバルスタンダードという世界の流れです。しかし、口当たりのよいこの言葉も、つきつめて考えるなら、コストのことです。土地を根底に生産をする農業の場合、コストのことをつきつめていくなら、土地が安いところの農業が最終的には勝ち残っていくという単純なことになります。

 多面的な機能を持っている農業は、コストだけに問題を集約させていくのは、そもそもおかしいのです。多様な土地と風土性があるとおりに、農業にも多様性があるべきです。コストが安いというのは、確かに重要な価値ではありますが、価値のうちの一つにすぎません。

  しかも、コストを安くするという件では、アメリカなどが輸出補助金を上乗せし、なお安く操作していることもはっきりしています。風土の多様性の中で日本の風土を守るためにも、日本の農業はグローバルスタンダードなどといういい方にまどわされず。日本独自の道を歩むべきです。

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