スーパーの売場を見て、あらためて驚くのは、全面、「加工品」で埋め尽くされ、納豆、豆腐もパックに収まり、さかなは切り身、肉はトレイ、野菜、果実もラップ化され、原型をとどめている品目は減少する一方だということ。
狭い日本、忙しい日々の活動の中では、仕方がない。やむを得ないでことであろうが、それでも何か問題が残っているように感じられて仕方がない。
それは、食から農、農から食卓へという具合に、自在にイメージが往復できる場合は、キムチの先に自菜の畑、豆腐の向こうに大豆の姿が描けるので、全体を把握できる。ところが、糸の切れたタコのように、その連鎖が切れ、しかも二代、三代と積み重なったとき、その人たちの、自然とか、食や農に対する考え方、価値観はどうなっているだろうか。やはり市場まかせにせず、手を加えて偏るのを防止することが必要だ。
その点、自然体験教育で実績を積んできた、武蔵野市(東京都西部)のセカンドスクール、つまり7泊8日の長期滞在による体験教育(小5、中1年生)が、効果の深さなどで注目を集めている。(農林中金総研調査)
重要なことは、それを、「都市と農村の流れ」の支柱として育てていけないかということである。農政当局は、それに大きな期待をかけているが、制度的、業的な取り組みの裏付けがなければ、個々のグリーン・ツーリズムも、掛け声だけで、しぼんでしまうことになろう。
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