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中村 靖彦 写真
東京農業大学 客員教授
「食育はいのちの教育」
2004年10月12日 掲載

  子どもたちによる凶悪な事件があとを断たない。11才の女の子が同級生を殺害した事件はショックだった。

  事件が起きる度に、有識者が背景などを分析する。みなもっともな意見なのだろうが、私には一つ欠けている視点があるように思う。

  それは、子供たちは自分以外のいのちことを肌で感じる機会がなかったという点である。いのちと向き合う暮らしをしていない私が子どもの頃は、近くに田んぼや畑があり蛙とかトンボを追っかけて遊んだ。時には虫を殺してしまって、その時に、子どもたちは一度死んだいのちは決してもとに戻らないことを知った。生まれて初めて生き物を傷つけたのが同級生だった、というのは辛い。

  こんな事件をきっかけに、学校ではもっといのちの大切さ教える場を増やしたいという。 もちろん結構だが、出来れば教室ではなく、外でやって欲しい。生き物が見えるところで。そして同時に、私たちは家畜という他のいのちを頂いて食生活を営んでいる、ということも含めて教えて欲しい。これは大事な食育である。食育はいのちの教育である。

  校庭もコンクリの大都会で、外での授業など無理だ、というなら、農業体験だってあるパソコンもいいが、子どもたちをもっと農村に出そう。

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