FAE Forum
食料・農林漁業・環境フォーラム 持続可能な農林漁業・農山漁村の発展に向けて
トップページ
フォーラムのご案内
活動紹介
フォーラムネットワーク 全国・地域・県
フォーラムからのメッセージ
リンク集
質問とご意見
Q&A
個人情報保護方針(PDF)
サイトマップ
お問い合せ
フォーラムからのメッセージ
小島 正興 写真
国民経済研究協会 監事
俺は別
2005年5月2日 掲載

  今年は敗戦後60年。私のように戦時中に学校に通い、途中兵役で軍隊に入隊し、敗後復学したものにとっては、60年の意味は言葉で表現できぬほど深い。

  戦争中、庶民の間でひそかに囁かれていた言葉に「一億一心俺は別」というのがあった。「国民が一体となって戦争のために苦労しているのに、俺だけは別と言っている庶民がいる。けしからん。」と言うのではない。庶民が必死に充分な食事もできず不自由な生活を強いられているのに、「俺は別」と贅沢している特権階級がいると一部の軍人や軍需工場の経営者と非難した言葉だった。

  戦後民主社会となって、社会様相は全く違った。戦時中と同じ様な意味で、特権のうえにあぐらをかくことは許されなくなっている。

  しかし、違った意味で「俺は別」と言って深刻な社会問題、環境問題、健康問題などに無関心な人間が急増している。

  京都議定書が発効し、温暖化問題が深刻にとりあげられている。CO2削減目標が示されているのに、環境庁は産業部門、家庭社内などに達成目標を示すだけで、深刻に考えているのは、税金などでペナルティをかけられる大企業だけだの、家庭社内や自治体等ではあまり深刻に考えられていない。相変わらず議事堂や橋のライトアップは続けられていると子供に省エネ、節電を教えながら、ゲームセンター、パーラーやショッピングセンターには煌々と灯りが輝き、宅配の増加による包装資材の大量消費や、エネルギー消費は問題とされていない。

  環境問題だけではない。資源保存、景観保全、栄養と国民食糧などの問題についても、今一番重要なことは、国民が(そして地球市民が)「俺は別」という無関心さから脱却することだ。

<< 次へ | 一覧 | 前へ >>
copyright FAE All Rights Reserved.