安全・安心の追求と言えば、もちろんこれを否定することは許されない。しかし、だからと言って、安全・安心と言うだけでは現実の問題は解決しない。
安全の確保・安心の保持には、常にその時代における科学の進展、知識の範囲による限界やコストによる制約が存在する。
街の安全のためと言って、すべての街への出入者をチェックすることはできないし、すべての食品を有機無農薬で生産することは不可能だろう。
利便性についても同様である。いつでもどこでも、好きな時に、好きなサービスをと言えば誰も反対できない。しかし、戸別配送は錯綜した交錯輸送で、包装や輸送による資源消費を増大させ、環境の負荷を大きくする。
問題は一つの価値基準を錦の御旗として押し立て、すべての反論を排除してしまうことである。
官から民へとか、国から地方へとか「改革」という言葉にも最近やや錦の御旗のような色合いがでて来たようだ。
素直な議論を許す風土は常に確保されていなければならない。
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