今年度の農業白書が先日(6月上旬)発行された。今年の白書は、多くの事例が紹介され大変よみやすい。その事例の中に、「若手グル−プによる環境保全型農業」(「白書」168頁)があった。上越市のある地域で、昭和40−50年代に生まれた若手農業者16人が、独自の生産基準を設定し、その基準に沿って有機農産物を生産している。発足は平成13年という。
思い起こしたのは、その平成13年の夏に、上越市を調査で訪問し、このグル−プの行っている有機米生産の現場を見学したことである。そのときは、メンバ−は9人であった。メンバ−は9人から16人へと拡大し、今では、各自が「研究した成果を持ち寄り、栽培技術の体系化を図っている」という。グル−プの成長ぶりを知り、うれしく、心強く思った。
同じ『農業白書』によれば、環境保全型農業(地域の慣行に比べて、化学肥料や農薬使用量を減らすことや堆肥による土作りのうち、少なくともいずれかの取り組みを行っている農家)を実践している農家は「全国の販売農家の約半数に当たる91万5000戸」、エコ・ファ−マ−の認定件数(平成18年3月)は「前年より31%増えて、9万9000件」に達したという。
日本農業の未来=消費者に深く信頼される日本農業の未来は、その主流が環境保全型農業になることにある。
『白書』に示された有機農業の成長と環境保全型農業の広がりに注目したい。
|