この原稿を書いている7月下旬、日本は梅雨前線の影響で、土砂崩れや河川が氾濫し、家屋や道路が破壊され、多くの死者や行方不明者等が出ている。
スーパーコンピューターである「地球シミュレーター」は、地球温暖化の影響として、異常気象の増加や台風の大型化、日本では梅雨前線が北上しなくなる傾向が強まることを予測している。また、日本の雨粒は、以前と比べて約3割大きくなっていると言われている。日本の雨の降り方は、すでにスコール型、亜熱帯型になっているのである。
近年多発している異常気象や災害がすべて温暖化の影響とは断定できないが、関連性は推測できる。また、山が荒れ、自然のダムの役割を果たしてきた水田が減少していることが、こうした災害の拡大に拍車をかけている。
連合は、2007年度の「重点政策」の実現に向けて、現在、政党や省庁への要請行動を行っており、その中で、温暖化対策や国土保全の重要な柱の一つとして、「森林整備」を環境省や国土交通省、農水省や林野庁等に要請している。
森林整備や水田・農地の再生は、温室効果ガスの吸収源としてだけではなく、今後さらに増加するであろう異常気象や災害に対して、災害に強い国土づくりを進めていく上でも重要である。
京都議定書で日本が義務づけられた6%程度の温室効果ガスの削減では、温暖化は止まらない。温暖化を止めるためには、地球規模で50〜80%という大幅な削減が必要であると言われている。
温暖化対策を進める努力と同時に、今後、当分続くであろう温暖化時代、異常気象と台風大型化、災害の時代をどう生き抜いていくのか、私たち人間の知恵と行動が試されている。
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