1989年以来、琵琶湖周辺で地域の人たちとホタルの生息状況を調べてきた環境社会学者嘉田由紀子さんが自民、民主、公明推薦の現職を大差で破り、滋賀県知事に選ばれた。 嘉田さんは世相の変わり目を次のように指摘している。「見えてきたのは人々がホタルを求める隠された動機だった。3000人ほどが、足元のホタルを観察した結果わかったことは、ホタルを介して思い起こす人と人、人と自然の「つながり感」だった。求められるのは「人と人」「人と自然」のつながり、つまり「関係性の再生」ではないのか。健康や暮らしの維持、そして人と人のつながりへの経済的財投入も、政府の取るべき経済環境政策ではないだろうか」(毎日新聞朝刊「新聞時評」2005年3月29日)。
社会の持続可能な発展のために、農業・農林の多面的機能を公共財として位置付け、その維持、供給を国民の費用負担により試みようとしている農業環境政策にとり、傾聴に値する嘉田知事の見解ではないだろうか。
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