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食料・農林漁業・環境フォーラム 持続可能な農林漁業・農山漁村の発展に向けて
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冨士 重夫 写真
食料・農林漁業・環境フォーラム幹事
JA全中 常務理事
食料争奪と米の生産調整
2008年2月8日 掲載

 バイオエタノールの生産が、急激に増大している。限られた農地面積の中でトウモロコシの作付拡大が、大豆、小麦の作付減少となり穀物価格全体が上昇する事態になっている。

 さらに主要生産国であるオーストラリアの早魃(そうばつ)や中国、ロシア、インドなどの膨大な人口を抱える国々の、食肉や乳製品消費の増大による家畜飼料原料の大幅な需要拡大がさらなる拍車をかけ、世界の穀物需給は逼迫基調となり価格は高騰をつづけている。

 こうした世界の状況の中で我が国の主食たる米は作付を減少しなければならない事態がもう30年もつづき、その仕組みや制度、経済的格差、財政負担、そして現場での不公平感や不満に悩まされながら、問題をすっきり解決できないで歩んできた。

 水田転作での麦、大豆の取り組みは、連作障害、効率性等から考えても、面的まとまりが必要で、個々の兼業農家が小規模で対応するのは難しい。水田は稲作が一番適している。

 「稲」で転作対応できればいいわけだが、飼料用米とすると主食用米と圧倒的な価格差(一万四〜五千円と二〜千円/俵)があり、これを埋めることは不可能に近いこととされ、長年封印されて来た感がある。

 穀物需給逼迫、食料争奪という中での我が国の米の生産調整という何とも矛盾した構図を、安心して暮らしていける将来へ繋げる構図へと、消費者・生産者の意識改革も含め大きく転換していく必要がある。

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