個人のライフスタイルや価値観の多様化、食料の安全・安心を求める動き、農村回帰ブーム等、私たちの身近な「くらしといのち」に関する動きが注目されつつあります。一方、食料自給率向上の目標が示され、食料問題、農林漁業問題は、環境問題、食料安全保障と相まって、国民的課題としてとらえられようとしています。
このような中、私たちは、本日、全国の生産者と消費者が集い、シンポジウム「食料・農林漁業・環境フォーラム2001」を開催し、21世紀における食料の問題、農業の問題、農村の問題、そして環境の問題を、それぞれの立場から考え、発言してきました。
21世紀を迎えた今でも、私たちは、抜本的な制度の見直しを必要とする政治・経済・社会上の大きな困難に直面しています。とりわけ、食料、環境、エネルギー、人口問題等は、地球的規模の課題となっており、安全や安心という言葉が切実な意味を持ちつつあります。
また、農業の現場では、担い手の高齢化、後継者不足、農産物価格の低迷など構造的な問題を抱えています。また、農村での過疎化の進行により、農地が荒れ、大事にしたい風景が変わっていく現象も起こりつつあります。
この時代に生きる私たちは、安全で安心できる食料、自然、環境を、次の世代につなげていくため、「くらしといのち」の源泉である食料と環境、そして農林漁業と農山漁村のことについて、「地球」という同じ船に乗っているそれぞれの立場から、それぞれの地域から考え、声を出していこうではありませんか。
最後に、今日、ここに参加した私たちは、「つくる、買う、食べる」の議論を通して、それぞれの立場の主張を聞き、その共通点と相違点を見出しました。このシンポジウムが、私たち一人ひとりに、食料のこと、農林漁業のこと、環境のことを考えていくささやかなきっかけになりました。 今後、これらの問題に対して、議論の更なる広がりをめざし、一人ひとりが、議論を継続していくことをここに宣言します。 |