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第3回現地検討会

第3回現地検討会の概要

日時 平成13年7月6日(金)〜7日(土)
場所 新潟県 東蒲原郡森林組合ほか加工場等
講師 東蒲原郡森林組合 石川正文代表理事組合長、渡辺学総務企画課長、 斎藤龍一主任、全森連 石脇龍美グループ長、上川村役場 加藤茂記産業課長、伊藤久栄産業課農政係長
テーマ 「林業」「中山間地直接支払い制度」
― 7月6日(金) ―
   東蒲原郡森林組合の加工場を視察し、斎藤主任より、 間伐材から土木資材等を作っている加工場の説明を 受けました。
  東蒲原郡森林組合の石川組合長からは「東蒲原郡森林組合の概要」、渡辺課長からは「担い手(特に新規就業)対策への取り組み」について説明を受け、質疑を行いました。
  最後に、全国森林組合連合会の石脇グループ長より、 「林業基本政策の概要等」について、説明を受けました。
― 7月7日(土) ―
   上川村役場の加藤課長より、「上川村の概要」伊藤久栄 係長より、「中山間地直接支払い制度の取り組み状況」 について、説明を受け、質疑を行い、その後、上川村 山村体験交流施設である「七福荘」を視察しました。
ポイント

【東蒲原郡森林組合の加工場】

  • 間伐材から土木資材等を作る小径木加工場。
  • 間伐材の利用促進は、資源の有効活用が図ることができる。
  • 雪が多いため、曲がっている木材が多い。
  • 冬場の4ヶ月の労働作業が問題。除雪費用がコストに跳ね返ることもあり、経営的には厳しい。

【東蒲原郡森林組合の概要等】

  • 組合管内の森林面積は約9万ha、民有林面積5万7千ha、そのうち人工林が1万1千ha。人工林の半分は間伐が必要。
  • 地域社会は、過疎・高齢化が進んでいるため、若年労働力の確保が課題。
  • 森林組合の組合員が所有している森林は5万ha、そのうち1/3程度を組合員(地主)との委託契約で管理。
  • 輸入材への対応と併せて、国産材の国民供給のあり方(PRも含めて)を考える必要有り。
  • 森林組合は、植栽、間伐を行い、保水機能の維持をする等、国土保全という役割を担う。

【担い手(特に新規就業)対策への取り組み】

  • 平成8年度から都会での求人活動を行っており、現在10名のIターン者。(出身地:福島、埼玉、千葉、神奈川、兵庫、大阪)
  • 現在Iターン者の定着率は100%、脱落者はなし。
  • 今年採用2名のうち1名は女性。なお、女性の採用は初めて。
  • 現場の仕事を基本とし、3年を目途に適材適所の配置転換。
  • 見習い期間の半年は日給制、本採用の7ヶ月目から月給制、就業規定は内勤職員と同一。通勤手当、住宅手当も有る。
  • 住宅に関しては、地方自治体のバックアップ体制もある。
  • 都会では土、日もなく働き、仕事に対する満足度も低いが、当地では、自分の時間が持てることや自然の魅力があることが、新規就業者の定着率100%の理由ではないか。
  • 都会での求人募集のネックは、経費が多大にかかること。今後は、就職説明会を新潟で行い、新潟の気候や風土にじかに触れてもらいたいと考えている。
  • 当組合も高齢化しているため、採用を継続する方向であるが、当組合の経営問題や地域外の人間の増加は地域との兼ね合いもでてくる。
  • 就職情報誌「Uターン Iターン ビーイング」に掲載。

【林業基本政策の概要等】

  • 林業の苦しい状況を打開するために策定。
  • 地域に根ざした林業事業を行ってきたという自負はあるが、今回、林業の大切さを訴え、森林の有する多面的機能の発揮等を明文化。
  • 外材が数多く入ってきている中で、セーフガード発動の問題が今後、話題になる可能性有り。
  • 違法伐採について、国際的なルールづくりが必要であるが、外交上のことでもあり難しい問題

【上川村の概要等】

  • 上川村の土地利用は、農用地2.0%、林地95.8%、宅地0.2%、その他2.0%で、ほとんどが山林で占められている。
  • 村の人口3,600名のうち65歳以上が30%。農家戸数は525戸、農業就業人口423名で年々減少してきている。
  • 農業従事者の高齢化と後継者不足に対応するため、農業の担い手育成を図りつつ、農家の要望に即した農作業の支援等を行うことを目的とした(財)上川村農業振興公社を平成6年度に設立したが、依存度が年々高くなってきている。
  • 今後、農業振興公社を核に農作業受託組織の育成が課題。

【中山間地直接支払い制度の取り組み等】

  • 農用地面積330haのうち1/3の113 haが同制度の対象。
  • 集落協定は42集落のうち22集落が締結し、農家は525戸のうち330戸が参加。
  • 当村の農地は沢沿いに点在し、面積もせまく、土地の利用集積が進まない。また、棚田もほとんどない。
  • 対象者は5年以上継続して農業生産活動等を行う農業者等となっているが、高齢化が進んでおり、5年以上継続の規定がネックとなり、断念したところもある。
  • 農道・水路・田の管理を続けてきたが、今後も周辺環境を守っていきたいとの思いは、どの集落も同じである。しかしながら、10a当り4,000円の交付金では、農地を守るより耕作放棄した方が得策という考え方も一方にはある。
  • 交付金が少額のため、一定期間積み立て、交付金を有効活用することが重要とは思うが、現実には難しい。
  • 農業をやめようと思っている人が、農地条件が悪いこともあり、交付金の対象となる。一方、上川村の農業を守っている人が恩恵を受けていない状況もあり、この制度のみを考えるのではなく、農業政策全体として考える必要がある。

【七福荘の概要】

  • 上川村山村体験交流施設である七福荘は、平成11、12年度の2カ年間で森林空間活用施設整備の一環として建設された施設。
  • 七福荘は、竹・つる細工体験、そば打ち体験など各種の体験プログラムがあり、山村の文化や豊かな自然と触れ合うことのできる憩いの場。
− 東蒲原郡森林組合小径木加工場 −
加工場では、1日150本の間伐材を製品として加工しています。
東蒲原郡森林組合の斎藤主任
− 東蒲原郡森林組合 −

組合長ご自身も森林を管理しており、苗木から育てれば目をつぶってでも広い山林であってもどこにどんな木があるかわかるようになるそうです。

東蒲原郡森林組合の石川組合長
今、「桐材」は値下がりをして安くなっている。「桐材」は湿気のみならず、暖房の面においても効果があるとのことです。
東蒲原郡森林組合の渡辺課長
「担い手対策」「森林組合の組織形態」「国産材と外材」「国有林と民有林」「天然林と人工林」の問題等について活発に議論が行われた。
意見交換
森林・林業基本法の成立・実施で、非常に長い年月を要する林業のことを、国民全体が考えてくれるきっかけになればと主張された。
全森連の石脇グループ長
― 中山間地直接支払い制度 ―

上川村農業は、一戸当り経営面積が小さく、農業従事者は高齢者層と婦人層が中心であるため経営基盤は脆弱であるが、農地流動化の促進や複合営農等の推進により、農家所得の向上と経営体質の強化を図っています。

上川村役場の加藤課長
「中山間地直接支払い制度の取り組み状況」 について、この制度の疑問点や上川村の実態、同制度の活用等について、活発な意見交換がなされた。
意見交換
七福荘は、森林空間活用施設整備の一環で建設された施設です。この七福荘は、山村体験交流施設として、 山村の文化や豊かな自然と触れ合うことの できる憩いの場として、村内外の方々に 利用されている。
七福荘
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